2021-01-01から1年間の記事一覧

おばあちゃんの徒然草

徒然なるままに・・83歳のおばあちゃんは自分の生きた証を書き残したい。

6月12日

なおちゃん随分お休みしてしまったね。ごめんね。もう二ヶ月くらいかな。一日だってなおちゃんのことを忘れたことはなかった。朝起きるとなおちゃんにおはようと言い、買い物に行くときは、なおちゃん一緒に行って私を守ってねと言い、思うように動かない身…

4月5日

直ちゃん、私は昨日も今日も血圧が高くてgive up です。 また元気になって書くね。

4月4日イースター

直ちゃん、今日はイースターと言う教会の祝日でした。イエスさまが磔の刑について3日目の今日、蘇られたと言う日です。私たちクリスチャンはこの復活を信じています。本当に信じているの?と聞かれたら、信じているよと答えるかどうか。ただ、何にも確かで…

4月3日

アパートの駐車場、冬の名残の残雪。毎年この冬の思い出をグラム幾らかで売れないかなと思ってしまう。そのくらい、懸命に寄り添って生きた冬の季節を愛おしく思う。駐車場のコンクリートが現れて、ほんのひと握りに姿を変えても、雪に閉じ込められた冬の厳…

4月2日

カレンダーの絵が新しくなって、春が満開。東京方面の桜は満開のようだ。直ちゃん病院の窓からは何が見えますか?桜の花びらがはらっと入ってくるといいね。 今日は教会にとって一年の中で一番大切な日だ。教会と聞けばクリスマスを思い描く人が多いかもしれ…

3月31日

自分の足で歩いたという感覚はない。空港にある歩道、乗っかると自然に動いて終点に着く。そんな感じで三月も終わる。世の中の動きは激しい。特に去年から続くコロナ騒動で、全ての時間が動かされているような感じだ。東京も大阪も恐ろしいほどの感染数が続…

3月30日

今日、年若い友人からいいメールを送ってもらった。ある訪問看護師さんの文章とのことだった。 「死に目っていつですか?」という問いかけのような問題提起のような深く考えさせられるものだった。その友人は娘の大学時代からの友だち。そして、娘が私を介助…

3月29日

直ちゃん、今日はどんな辛いことがありましたか?どんな痛いことがありましたか?ほんの少しでもほっとするひとときがあるといいね。私はカートを押して西友に行ってきたよ。いろいろ買い物をしてお金をいっぱい使ってしまった。まあね、ない時はない時で辛…

3月28日(日)

一つの別れがあった。30年来の教会の友。転勤での別れだった。彼が北海道の大学に入学することになって、牧師と共に空港に出迎えたのが最初だった。牧師とその彼の父親が親しい間柄だったようだ。あれからもう30年経ったのか。その時の牧師も天に召され、私…

3月27日

NHKの教育番組に「百分で読める名著」というのがあって、とても面白い。「心の時代」という宗教的な番組もとても面白い。今日の名著は「14歳からの哲学」という本だった。早世した女性哲学者のものらしい。こんな本に若い頃に出会いたかった。そうしたら私は…

3月26日

うちのトイレはちょっとユニーク。他の家にはないものがある。小さい団地サイズのトイレだけれど、壁に書き込み付きのカレンダーが貼ってある。このカレンダーは、忙しくて顔を合わせて話すことが出来ない娘との連絡ツール報告ツールにもなっている。この大…

3月25日

ディサービスに行く。送迎車は、その日によっては三人また違う日には四人をpickupして運んでくれる。私のルートは、私の懐かし場所を通って一人の方を乗せる。とても懐かしい道だ。もう20年も経ってしまった。ある老人ホームに入居していた教会の先輩を看取…

3月24日

直ちゃん、今日も終わったね。きっと朝から晩までリハビリが続いているのだろうね。辛いだろうけど、今の理学療法というのはすごいradicalだから、しがみついて頑張ってね。人間の潜在能力は、私たちの理解や想像を遥かに超えている。それを私たちは何とよぶ…

3月23日

直ちゃんどんな具合ですか。リハビリを励んで、自由を少しでも取り戻していますか。いつでも全力で挑戦する直ちゃんだから、この試練もきっと乗り越えるよね。直ちゃん、掛け声をかけるしかないけど、毎日、朝起きると、直ちゃんおはようと言っている声、聞…

3月22日

緊急事態宣言解除、オリンピックの外国人入国禁止と、何かが動いている。直ちゃん、通訳ボランティアは必要なくなったよ。残念だし寂しいなとも思う。私だって街で道を聞かれたら、方向くらいは教えてあげられると思っていたんだけどね。私は高校までしか行…

3月21日

宝塚をご存知ですか?東の東大、西の宝塚と言われるほど、高度な技術を鍛えて高校生くらいの年齢の子どもたちが、幼い頃から憧れて夢見た宝塚音楽学校の受験に臨む。受かってから二年くらいの厳しいレッスンを受け、初舞台を踏む‥‥‥と聞いている。 私が初め…

3月20日㊗️

明日が日曜日なので二日の連休。この緊急態勢下でみんなは連休を楽しんでいるのだろうか。あずましくない休日だろうに。春のお彼岸なのでお墓参りをする家族も多いかもしれないが、北海道の墓地はまだ深い雪に埋もれている。スコップを担いで墓地に行き、ま…

3月19日

この世に天国はないんだと、今日もまた思い知らされた。80年以上も生きてきて、それは心の底から肝に刻んだことなのに。甘いな。また、天国を見つけたことにぞっこん酔っていた。天国の裏には心傷つき疲れ果てている存在がある。そのことに気付かされた今日…

3月18日

メイン道路の雪はほとんど溶けて、夏ぐつでも歩けるほどになった。雪国にやっと春の兆しが見えるようになった。と思っていたら、今日はひどく冷え込んでチラチラと雪まで降ってきた。春は名のみの風の寒さよ♪♪ 木曜日はディケアというのに行く。行くと言って…

3月17日

コロナに対する緊急事態宣言が解除されると発表された。感染者数が日増しに増えているのに、この先どうなるのか。恐ろしい。数字に支配されるわけではないけれど、抑止力の一つになっていると思う。この状況でこの危機を乗り越えられたら、それは素晴らしい…

3月16日

全国の公立高校で、今日合格発表があった。娘のその日、仲良しグループの中で、一人だけが落ちるという出来事があった。合格したものたちも心から喜べない。落ちたものは身の置き場がないだろう。辛い季節だ。実際にはきっとほんの一点くらいで、合否が決ま…

3月15日

なおちゃんどうしていますか?今、どんな気持ちでいますか? 東京はとても早い桜の開花宣言をしました。暖かいみたいだよ。暖かいを通り越して、なおちゃんが嫌いな夏のような暑さだって。病室にいるあなたは、暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい温度の中に…

3月14日

教会の友だちが今日老人ホームへ入居した。若い頃は、どんなにかもてただろうと思わせるいい男。80を超えてから、次々と故障が出てきて、自ら施設へ入った。今はコロナで、出入りは不可能と分かっていたけど、少し落ち着いたら教会への送迎をしてあげたいと…

3月13日

今日は母の命日だ。もう一人、母のように接してくれた愛子さんという人が、一年違いの同じ日に天に召された。二人の母の記念日が同じというのが、何故か心に染みる。 母、それは懐かしいだけの存在ではない。悲しいし切ないし怒りもある。私が中学生の時、母…

3月12日

震災の映像で一日が過ぎてひと夜明けたら、もうどこの隅っこにも震災の影はなくなった。こういう、一つどころにとどまらない人間の本質のお陰で、人間はどんな悲惨な苦しみからも、立ち上がって歩き続けてきたのだろう。でも、私は喪失の傷を30年、引きずっ…

3月11日(東日本大震災)

10年経った。津波の情景が恐怖と共に甦る。そしてあっけなく崩壊していった東電の原子炉。広島の原爆が一気に身近なものとなった。 地震は火山国の日本にいつもつきまとってきたものだけれど、喉元過ぎればの喩え通り、臨場感は薄れがちだ。しかしこの災害は…

3月10日(木)

木曜日はアパートに隣接している小さな礼拝堂で、近隣の信者が集まって夕礼拝がある。この礼拝堂つきアパートを建てた教会から、牧師が来て礼拝を司る。私は札幌で洗礼を受けて以来、ずっと札幌の教会で礼拝を守る。この二つの教会は同じ根を持つ。キリスト…

3月9日

今週は暖かい日が続くそうだ。天気予報をこんなに信頼するようになったのは、いつ頃だろう。昔、天気予報は単なる予報だった。当たらなくても目安になればよかった。きっと予報専門の人工衛星のおかげなのだろう。 80年以上生きてきて世界はずいぶん変わった…

3月8日

直ちゃん、頑張っているんだね。 看護師さんと意思の疎通ができているらしいと、ご主人がメールをくださった。遠く離れてある人を思う時、僅かばかりの記憶から小さな情報を読み解く。それを、あああの人ならそうだろうなと肯定できるって凄いことだ。そう、…