3月8日

直ちゃん、頑張っているんだね。

看護師さんと意思の疎通ができているらしいと、ご主人がメールをくださった。遠く離れてある人を思う時、僅かばかりの記憶から小さな情報を読み解く。それを、あああの人ならそうだろうなと肯定できるって凄いことだ。そう、直ちゃんなら運命にあっさりと負けはしないだろう。彼女なら、それが苦痛を伴うものであっても、がむしゃらに光に向かって手を伸ばすだろう。そんなふうに思わせる生き方を彼女はしてきた。

私はといえば、どうもはっきりしない。私は幼い頃から視力が弱かった。齢を重ねて白内障と眼底出血で更に視力が落ちた。目が見えないというのはとても生きにくい。同じように、聞こえが悪いのもさぞ不自由だろうと思う。私もはっきり聞き取れないことが多くなった。

教会で同じような歳の友たちが、噛み合わない会話をしていると切なくなる。私も娘との会話で、意地悪をされているように思うことが多くなった。だんだん言葉数が少なくなる。こうして人は老いていくのだろう。

今日は疲れた。