3月18日

メイン道路の雪はほとんど溶けて、夏ぐつでも歩けるほどになった。雪国にやっと春の兆しが見えるようになった。と思っていたら、今日はひどく冷え込んでチラチラと雪まで降ってきた。春は名のみの風の寒さよ♪♪

木曜日はディケアというのに行く。行くと言ってもdoor to  door 。送迎車に連れて行ってもらう。介護保険という保険料を長いこと払っている。その保険が役立つようになった。風呂やトイレ、部屋の中に手すりもつけてもらった。その工事費は一割負担。毎月、使用料を支払う。年寄りは家庭と国の財政を圧迫している。これからこの傾向はどんどん大きくなるのだろう。年寄りが長生きをして医療費も食い尽くしていく。若い世代の負担は、きっと限りなく増えていく。早く死にたいとか、死ぬのは怖くないと年寄りは口にする。そのくせちょっとどこかが痛いとさっさと病院に行って、増える薬を大事に抱える。

こんな年寄りになりたくなかったのに、私ももうじき83になる。絶対嫌だと思っていたディケアにも皆勤賞。毎日ストレッチをし健康のためにサプリも飲む。嫌だ嫌だと思いながら、もしかしたら長生きしたいのかもしれない。ディケアに集まる人たちはそれぞれに環境が違う。一つだけ共通点があるとしたら、一人一人が抱える孤独がある。その孤独はディケアで癒されはしない。しないけれど、週に一度の短い時間に、孤独なのは自分だけでないという、一種の仲間感覚を感じる時。自分がこの社会の一員だという安心。この社会にある居場所。社会を作っている一つの世界の存在を肌で感じる。一人で家の中にこもっていては、絶対に知ることがなかった世界観。自己認識。

ああ、私は後期高齢者なんだ。