3月30日

今日、年若い友人からいいメールを送ってもらった。ある訪問看護師さんの文章とのことだった。

「死に目っていつですか?」という問いかけのような問題提起のような深く考えさせられるものだった。その友人は娘の大学時代からの友だち。そして、娘が私を介助しているのと同じように、母親の介助をしながら会社を立ち上げて働いている。その文章を送ってくれたのは、私も又、かつて両親の介助介護をし天に見送った経験者だから。いろんな思いを共有できる者として、慰めや励ましを届けてくれたのだと思う。

もしかしたら、死に目に会えないこともあり得るという覚悟に似たものを抱えながら、老いの進んだ母親を一人残して出社する娘たちの思いにも寄り添ったその文章は、残される私たちの孤独や不安に残る最後のものを、柔らかく暖かい言葉で与えてくれていた。訪問介護という死と直面する仕事の中で、こんなにも思いやりのある言葉を紡ぎ出す人に、無知らぬその人に、そっと手を合わせた。

娘たちも又、一人で過ごす母たちへのやるせないほどの愛惜を抱いているのだと改めて思い、何度も読み返すその文章が涙で揺れた。

直ちゃん、今日も頑張ったね。どんなにか歯がゆく苦しいことだろう。直ちゃん、家族に迷惑かけてるって思うだろうね。でもみんな直ちゃんが生きていることを感謝しているよ。そう思おうよ。そう思っていいんだと、とても励まされる文章に出会った。直ちゃんにも読ませてあげるから、もう少し頑張ろうね。