4月4日イースター

直ちゃん、今日はイースターと言う教会の祝日でした。イエスさまが磔の刑について3日目の今日、蘇られたと言う日です。私たちクリスチャンはこの復活を信じています。本当に信じているの?と聞かれたら、信じているよと答えるかどうか。ただ、何にも確かでない嘘だらけのこの世で、何か一つくらい本気で信じるものがないとね。そして信じて祈るものがないとだめなんだよね。それが私たちにとっては、イエスキリストの復活です。

このアパートに住んでいる友人。よくしてくれるんだよね。その人の息子さんが通勤途中で交通事故に遭って、意識不明のまま一年くらい面会も出来ずにいたの。その息子さんが、今日の牧師の説教をLINEで聴いて、涙を流したと看護師さんから電話が来たんだって。息子さんはイエスさまの復活を信じていたから、イースターの説教を聴いて泣いたんだと思う。ああ、死から蘇られたイエスさま。それが今日だということを信じているからこそ、自分にもある命の光を見たんだろうね。年老いた母親のことも、きっと心を痛めているのだと思う。そして復活を果たして私たちの恐怖を取り除いてくれたイエスさまを心から信じて頑張っているのだと思う。

それを話してくれる友人の笑顔が美しかったよ。私も再び直ちゃんに会える日を信じて待とうと心から思った。直ちゃんは無神論者なのかどうか、考えてみたらそういう話しはしなかったね。でも私がクリスチャンであることを知っていた。ずっと共にいてくれた。

直ちゃんは幼い時から、父親のいない家族を守ってきた。きっと自分の荷物は人に預けないで自分で背負うと言うだろうな。そういう責任感というか雄々しさを持っていた。それが肩意地はった強がりではなく、生きる姿勢だった。頼るべき父親もなく、弱音を聞いてくれるような母親ではなかった。おかあさんと一緒に家族を守ってきたんだよね。結婚して頼りになるご主人と子どもたちを与えられたけど、直ちゃんは相変わらず自分の足で歩いていたように思う。

今、どのくらい回復したのかわからない。でもね。私はアパートの友人の笑顔に励まされた。イースターを信じた。奇跡はあるとその友人は言ったんだよ。信じて祈る方が強い。必ず直ちゃんからの手紙が届くと信じて待つよ。だって、私はクリスチャンだもの。イエスさまの復活を信じるクリスチャンだもの。